12月 城みづき
クリスマス銀ちゃん



今年もカレンダー製作にご協力頂きました皆様に
感謝いたします〜
伊吹アスカさま、とろろソバさま、あきなさま、
如月誠さま、コミヤリエさま、安芸千寿さま、サ八さま。
来年の投稿もお待ちしています!
いや、切実に…(笑)
どうぞフル・スロットルへ、
皆様のイラストをお贈り下さいませネ★
来年は戌年!
素敵なイラスト投稿期待しています〜♪




すっかり辺りも暗くなってきて、寒さも身に染みる。
くるりんと好き勝手方向に伸びた髪の毛の先を
冷たい師走の風が揺らしていく。
ぶるっと銀時は身体を振るわせた。
真冬にいつものスタイルではそのはずだよな〜
ち、若くネエなあ、もう…
心の中で銀時は舌打ちした。

街はすっかりクリスマスムード。
巨大ツリーに飾れらたネオンもまぶしく、
店を飾ったイルミネーションも、いたるところ凝っていて
まさにクリスマス商戦&師走の稼ぎ時!と言わんばかりの出来上がりだ。
先を急ぐ人々の足取りが、この寒さでもどこか賑やかに感じられるのも
待ち人の元へ一刻も早くと思っているからに違いない。

そんな浮かれた街にそぐわない表情で
ひとり立つ銀時。
アイツがきちんと時間通りに現われるなんて思えネエ。
ていうか、年末のこの時期、
おまわりさんが忙しくないはずがねえもんな。
だがアイツのこった。
今頃、時計を気にして、いらいらしているハズだろう。
ざまあみろだな!
せいぜい約束に遅刻する後ろめたさを感じていろよな。
たっぷり奢らせてやるからさ。
口元だけで笑う。
笑うのにも一苦労するほど
銀時の身体は冷え切っていた。
だが
心の中のどこかで、アイツとこれから会えるのだという
期待めいた感情があることを、銀時は分かっていない様子だ。
だんだんとこちらもいらいらしてくる。
それは寒さのせいだと思っている。
待たせやがって!と怒る感情が実は「恋」だとは思わない。

人を掻き分け掻き分け走ってくるヤツを見つけた銀時は
さりげなく、あらぬ方向を向く。
遅れてきたのはあっちだから。
声を掛けるのはあっちの役目だから。
こちらから声なんて掛けてやるもんか。
せいぜい困った顔しろよ?


アイツがやってきた。
名前を呼ばれるまでの、ほんの数秒。
この、わずかな、だが極上の時間を
銀時は心から楽しみたいのだ。
だからいつもアイツより先に着くようにする。

「おう、銀時!」
さりげなさを装って振り向く。
アイツだ。



これが銀時の「
かもしれない」



城みづき