あなたへのひとり言  白金ペンギン
−−まあよく泣く子だこと。
ほら、おっぱいよ。たくさんお飲み。
・・・吸いついてくる力が、お兄ちゃんよりもお姉ちゃんよりも強いのね、
きっと丈夫な子に育つわ。
乳の出がよくて本当に助かった・・。

 あなたを身ごもった時、実はつわりがひどくて大変だったのよ。
上の子の時はそうでもなかったのに、分からないものね。
何も食べられないでいたら、お父さんが、わざわざ遠くまで出かけていって、私の食べられそうなものを探してきてくれたの。
こんな貧乏暮らしで、お父さん自分の食べるものさえなかったのに。
・・・だから、あなたは元気に生まれたのよ、きっと。


−−−ねえ心太。お母さんの秘密を教えてあげようか。

 お母さんね、本当は好きな人がいたの。
うんと、うんと好きな人。付き合ってたのよ。
 だけどね、その人、私のことなんか何とも思ってなかったの。
うまいこと言って全部巻き上げて、私の古着まで売り払って、
それでおしまい。
それでもまだ信じてたのよ、バカでしょう?
 自分が騙されてたんだってやっと気づいた時、お母さん死のうと思った。
でも死ねなかったの。

・・・そんな時、心太のおじいちゃんとおばあちゃんが、お母さんに結婚話を持ってきたの。
 本当はね、もうどうでもよかったの。
何がどうなったって、私の心は死んじゃってるんだもの。
だから、親孝行のつもりで言われるままにお父さんと一緒になった。
・・・全然好きじゃなかったのよ、お父さんのこと。
だって顔は下駄みたいだし、話だって面白くないし。
若い娘が夢中になるような男じゃなかったの。
・・・お父さん何も言わないけど、たぶんお母さんのこと知ってたんだと思う。知ってて、お嫁にもらってくれたの。
バカな小娘の私を、大切にしてくれたの。
・・・コツコツ働いて働いて、赤ちゃんと私にだけはご飯食べさせるんだって、頑張ってくれてるの。

 今は、お父さんと一緒になって本当に良かったって、思ってる。
あの時死ななくて良かったって・・・。


 ねえ心太、だから、男の子のあなたには、
そんなお父さんのやさしい心を受け継いでほしくて、
心太って私がつけたのよ。
 いつか大きくなったらお父さんのように、ああこの人と結婚して良かったって、そう思ってもらえるような男になるのよ−−−心太。


 ああ、もうお腹いっぱいね。
少し眠りましょう。・・・いい夢をみるのよ・・・私の息子・・・。  




緋村ママの素晴らしい独り言です…
いいです…泣けてきてしまいます…
だって、緋村ママも気持ちがとってもよく分かるんですもの…(泣)
でも!
緋村パパは顔は下駄か!
じゃああ、緋村ママは予想通りにもの凄い美女だね、美女!
じゃなきゃ、あんなにカワイイ剣心は産まれて来ないものね。


♪発表当時の私のレス♪
おかあさん! 城剣心 - 2001/06/12(Tue)
おかあさん…そんなことがあったのですね?
そんな想いをしていたなんて、全然知りませんでした。
でも拙者の覚えている限り、おかあさんはいつも明るく笑って家族にとても良くしてくれていました。
お兄ちゃんやお姉ちゃんにも、おとうさんにも、拙者はいつもかわいがってもらったという記憶しかありません。
拙者はいつもたくさん食べさせてもらっていたし、優しくしてもらっていたので、うちがそんなに貧乏だったなんて知りませんでした。

おかあさん、色々色々あったけれど、拙者はどうにか楽しく暮らしています。
左之助といういい相棒にも恵まれ、フル・スロットルの仲間達にも良くしてもらっているので安心して下さい。
拙者はいま、とても幸福です。
おかあさん、どうもありがとう…
もう一度会いたいです。


とまあ…こんな具合でした。
でもまあ、緋村ママ、その後剣心が男に好かれるヤツに育つとは思ってもみなかったでしょうに。
早くに亡くなって良かった…かもしれません…(泣)