「これからも、ずっと…」


犬夜叉は嬉しかった。
かごめがいて、珊瑚がいて、弥勒がいて、七宝がいる。
子供の時は、いつも独りぼっち。
人間からは妖怪と疎まれ、妖怪からは半妖と疎まれた。
でも、今なら当たり前の様に人間も妖怪も、いつも側にいてくれる。
自分を「仲間」と呼んでくれる。
そして、自分は必要とされている──────── 愛されている。
その歓びを表情に出す犬夜叉ではなかったが、誰よりも倖せだった。
永い永い封印から、解き放ってくれたかごめ。
桔梗に似た気丈な少女に、犬夜叉は初めて温かみというものを感じた。
人間なんて────── と、ずっと思っていた。
半妖の己を恐れることもなく、時には護ってくれる弥勒に珊瑚。
生意気盛りの小さな七宝も、大切な仲間。

◇ ◇ ◇

───────── 妖怪になりたいか?
その問いには、今でも「なりたい」と答えるだろう。
だが「人間になりたいか?」と問われれば、それにも「なりたい」と答えるかも知れない。

無力でも良いではないか、と思う。
恥じることは何もない。
「犬夜叉!」と呼ぶ声が聞こえる。
振り向けば、かごめ達が呼んでいる。
明るい笑顔で、彼を呼び招く。
温かい腕を差し伸べて、迎えてくれるのだ。
四魂の欠片を探す旅は、生易しいものではない。
それでも、彼女達は自分についてきてくれるという。
奈落を殪すという共通の目的があるにせよ、
それだけではない強い絆で皆は結ばれている。

仄かな戀の予感に、悩めることもあった。
そんな「人間らしい」気持ちになったのも、皆のお陰だろう。
妖怪の自分を抑え切れない時でも、いつも皆は側にいて、一緒に悩み傷ついてくれる。
これを倖せといわずして、何であろう!
ずっとこんな日が続けば良い─────────


これからも、ずっと。



鷹司葵





初めまして!鷹司 葵と申します。
今年より「犬夜叉」デビューすることになりました。
字書きの鷹司&漫画描きの城みづきさんとで、
ユニットサークル「緋桜流(ひざくらりゅう)」として活動を開始いたします。
イベント等でお見掛けの際は、お気軽にお声掛け頂けたら幸いです。
また鷹司は「剣客商売(るろ剣)」でも活動しています。
この城さんのサイト「フル・スロットル」さまの
「頂き物コーナー」「連載ネコ剣心物語」などにも
参加させて頂いています。
これからたくさんの「犬夜叉」作品を書いていくつもりです!
皆様と末長くお付き合い出来ますよう、よろしくお願い致します!




早速のミニ小説を送ってくれてありがとう〜
うわ〜い、嬉しいです!
この犬夜叉の気持ち…
私もまったく同じです!
初めて知った「仲間と呼べる者との出会い」は
犬夜叉にとって
何よりも嬉しいことだと思うの。
「恋」もしてね、犬夜叉♪

今後もこのサイトに鷹司さんの作品が載りますのを
楽しみにお待ち下さいね♪