風の勢いがひときわ大きくなった
  木々のざわめきで分かる
  髪が口に入って邪魔だ
  お前が乱してくれたから…

  そこを触らないでくれ…
  なのに
  身体の奥底から声が聞こえてくる
  「もっと…もっと!」
  
  気持ちとはうらはらに
  身体が快感を求めて声が出る
  そんな自分の声を聞くのも
  聞かれるのも嫌だ
  
  そこを触らないでくれ、鋼牙!

  乱された衣を
  惑わされた表情を
  見られるのが嫌だ

  オレを握るお前の手の感触が嫌だ
  首筋を這うお前の口唇が嫌だ
  オレの背を抱きしめるお前の腕が
  嫌だ!
  頼む…そこを触らないでくれ…

  どうしてお前は…そんなに…
  オレを翻弄する…
  オレの中で暴れるお前が
  嫌なのに…




  心がついていかない
  身体だけが反応してやまない
  お前に…
  お前が欲しい!もっと!
  
鋼牙!



    乱されて…   城みづき