My Favorite Things


「優しいんですね…
なんだかいつもと違う気がする…」

夜具の中で、ふたり。
総司は歳三に髪を撫でられている。
総司の至福の時間。
歳三の休息所。
ふたりで居られる、貴重な時間。

「そんなことはないと思うが?…」
「だって…屯所に居る時には
こんな風にしてくれなかったでしょう?」
「屯所で…出来るかよ…こんな…!」
「ぷっ…!照れてる照れてる…」

歳三はぷうと頬を膨らませた。
こういう顔を見るのもまた、
初めてかもしれない。
いつも仏頂面ばかりなんだもん…屯所では。
なんだか笑顔を見せるのが「罪悪」とても思ってるんじゃないでしょうね?っていうくらい…

でもね…
私は知っているんです…
あなたが誰よりも心温かい、優しい人だってこと。
照れ屋でさ、
こそこそと句を作ったりしてね、
恥ずかしい時は怒った顔でごまかしたりしてね。
そして、この部屋を借りてくれた時だって
「オレもそろそろ『休息所』を持てと言われたんだ…
勝っちゃんに…さ。
あいつも太夫を身受けしたもんだから、
照れて『オレにも』ってえ訳なんだろうが…」
なんて言ってたけどね♪
正直に言わないんだから…
「お前と過ごすための部屋を借りたぞ」とは…
でもあなたも嬉しそうに笑ってた…
だからね…そんなあなたの笑顔が大好き。

でも嬉しかったな…
初めてこのお屋敷へ連れてきてくれた時は。
ひとつの布団にふたりで入って、くすぐりっこしましたね。
一枚づつ着物を脱がしあって、くすぐるの…
土方さんってば、あんなに弱いと思わなかったなあ。
すぐ「降参だあ〜」と笑っていましたね。
あの時の笑顔、試衛館時代の土方さんと同じだった。
それも、私だけしか見ていない「土方さん」なんだもの。
嬉しくて余計にくすぐっちゃいました。
ああ、この人は私のことを「大事な人」と想ってくれているんだ…って
…自惚れていたんです。

「ほれ…もっとこっちへ来い…」
「はい…」

大きな腕で抱きしめてくれる。
私はこれが大好き。
「新撰組の土方さん」が、
「私だけの土方さん」になる時だから。
この腕は私だけのものなんだな…と思うと
誰よりも幸福な気分になるんです。

もう何も望まない…
これだけが欲しい。
これだけをくれれば充分…♪

そう思っているのに土方さんったら
こそこそ、その手で私の下帯をめくるんだもん。
「あれえ…!
無体なこと、やめておくれやす…」
「良いではないか。良いではないか…♪」
「あれえええ…」
「総司!あのな。そういう時はもっと嫌がらないと駄目だぞ?
じゃないと萌えん。
今のお前、顔が喜んでるぜ?」
「あれまあ〜、バレてマシタ?」
「バレバレだってんだ…この…」

たちまち私は素っ裸でございます〜♪
土方さんに着ているモノを全部脱がされるのって好き。
上手なんだな、これが。
あっという間なんだ。
ほんとに、こうやってたくさんオンナ遊びをしてきたんだなあって
呆れちゃうよ!
「オレのも…脱がすか?」
「はい…もっちろんですよ!
じゃないとデキないじゃありませんか…」
「ぶっ!(笑)」

土方さんの絹の着物。
この黒いの、いったい何枚持ってるんですか?
いつもおんなじ黒い着物だけど、実はビミョウに違うの、
知ってるんですよ?
でも…土方さんの、この絹の着物が大好き。
だって、あなたほどこの「黒」が似合う人って居ないと思うんだ。
他の人が「黒」を着ているとね、「ああ、まねっこ!」とか
思っちゃうほど。
それもねえ、あなたが自分で「オレにはこれが一番似合う」と
いうのを、ちゃんと知っているという点が憎らしいですね。
まったくオンナ泣かせなんだからね…そういう所も。
私もしっかりと騙されているクチですよ…

「あああ。もう勃ってますねえ…
すごいです…」
「お前の脱がし方がエロいからだよ…」
「ええ?そうですか?
普通ですよ?ふ・つ・う〜」
「それが普通なもんか…
わざと舐めまわす様に指を使ったな…こんちくしょう」
「ふふ…こんちくしょうって?」
「だから…今からオレがしようとしていたことを先にしやがって…!」
「そうなんですか!
うわあ…やってみて下さい!
舐めまわす様な指使いって?」
「ほれ…こうだ…」

土方さんの指って長くて大好きです。
男の人の手とは思えないくらい綺麗なんですよね。
だって肌もすべすべで指長くて、それに仕草がとても綺麗。
あなたが箸を持っている時、髪をかき上げる時、刀を握っている時…
それらはまるで魔法の様です。
私の心を捕らえて離さないんです…
その都度、胸がどきどきとしてしまうんですよ。
その綺麗な指で、そっと撫でられていると…もう至福♪
でも私の…弱いところ、みんな知っているくせに…
わざと遠まわしなんですよね…
ちょっと意地悪だったりします。
「あ…」
「もっと声を聞かせろ…
此処はその為の部屋であるんだからな…」
ああ…こうですか?」
「ぶ!まじめにやれよ…♪」
「あ!」
急にソコ、握りしめないで下さいよ。
でも私を握りしめるその手が、「あの手」なんだと思っただけで
私、もうイっちゃいそうになるんです。
この指が大好き。
そしてその指がしてくれているコトも…
「なんだ…お前だって」
「ねえ…もっと強くして下さい…」
「こんなくらいがいいか?」
「…!そ…だんだん強くして…あ…」
土方さんの手にかかったら…
もう逃げられなくなってしまうんです。
身体の奥から、どんどん湧き上がってくる、このえも言われぬ感情と
快感…
もうどうにでもなってしまえ…って思ってしまうの、危険?
「あ…ああ…土方さん…もっと…ひっ!」
いきなりクチに頬張られてしまってびっくり!
いきなり熱くなるから…それに引っ張られるから…
土方さんの舌が熱い…!
もうもうこうなるといけません。
土方さんはその行為を、私がイクまで絶対に辞めてくれないから!
でも、私は「これ」が大好き…
熱くて気持ち良くってもうどうにかなっちゃいそうなくらい気持ちがいい。
「土方さん」がしてくれているから…
「大好きなあなた」がしてくれているから…
大好きなんだ…

「ねえ…はあ…お顔見せて…」
そっと上目使いでこちらを見上げてくれる。
潤んだ瞳。
乱れた前髪。
濡れた口元。
その唇。
その唇に犯されている、「私」
こんな行為を、あの綺麗な土方さんにさせていると思うと
もう震えが止まらなくなりそうです…
「あ…あなたの髪…はあ…ほどいてもいいですか?…」
もう息が乱れて、ちゃんと喋る事が出来ません…
あなたは私から口を離さずに首で答えた。
その動きが私の最も敏感な所をくすぐって…!
「いや!あ!」
そのまま土方さんの口の中で昇天…
すみません。
堪えられませんでした。

「じゃあ今度はボクが…うふ」
布団をめくって土方さんを握る。
はい、もう充分に硬いけど…
「いいって…もう勃ってるから必要ナシ」
「ええ?必要ナシなんてこと、あ〜りませんよ?
ボクがしてくれた事、全部お返ししてあげますから♪」
「だから…いいって…それよりオレは早く…」
「イヤなの!ボクがしたいんだからああ!」
「そ、総司?あ…」
「うふ、まだまだ…」
土方さんのって、知ってる?
知らないでしょう?当たり前か(笑)
かっこいいんですよ?
そりゃあ御本人そのまんまってかんじですからね。
硬くてピンとしていて、絶対自分が一番!って思っているような
勃ち上がり加減なんかも、御本人そのまんま、です。
片手で握りしめられないほどの太さです…!
(これ以上はナイショです)

「おっと…総司…よせって…」
私は土方さんを咥えて離しません。
「そう…じ!」
土方さんがのけぞっている…
うふ〜!かっこいい…
どうしてこう、土方さんってかっこいいんでしょう?
その、ちょっと辛そうなお顔を見ているだけで
私もまたイっちゃいそうになりますよ…
いきなり土方さんは起き上がって、私の上に圧し掛かってきて。
「もういかん!行くぞ、総司!」
「ええ?もういかんって?
アレ、やり方教えてくれたのは、土方さんでしょう?
もう随分昔に…まだ子どもだったのに…」
「うるせえ!
もう…我慢できねえ…足、開けよ…」
「あ!」



だからね、私は「土方歳三さん」が好きなんですよ。
これが言いたかったお話なのね★
ノロケに付いて来て下さってどうもありがとう〜。
土方ファンの皆様。
愛してます♪



   
完    
     
続きは「歳三バージョン」で参りますかね








My Favorite Thingsって
あの「京都へ行こう」の曲ですよ。
ホントは「サウンドオブミュージック」の曲。
アレンジ違いを、何人もの人に弾いて頂いたっけな〜。
いい曲デスヨ!
話はとんでもないエロギャグ風になってしまいました!ペコリ。

この内容に近い(?)漫画が「Like the Heaven」に
入る予定です。
「愛の子守唄」だ。
わざとダサいタイトル付けに、意味が有るの♪

                               城みづき