Diaryより抜粋 「友へ」


4月13日(木)

今日は親友の誕生日である。
5軒先の同い年、当然のように一緒に遊び、学び、
結婚したのも2ヵ月違い。
好きなものやキライなものまでほぼ同じで、
非常に仲良しだったがよくケンカもした。
彼女が脱サラして新潟にスキーペンションを建てた。
だがそのペンションのオープンを見る事なく
病で逝った。
ふたりの子供を残して。
皮肉にも彼女のペンションをはじめて訪れたのは
葬式の日である。
ここでふたりでおしゃべりするはずだったのに…と、
深い感慨を持って美しいペンションを眺めた。
最後に彼女の病院に行った時も
いつもと同じように冗談を言い、大声で笑って別れた。
これが最後の語らいになるだろうと互いにわかっていたが、
ちっとも悲しくなかった。
とてもとても楽しい一時だったから。
「また来るネ」と言った私に、
彼女はベッドの上で作ったというネコのぬいぐるみをくれた。
そのネコは今も私のピアノの上でこっちを向いている。

今、彼女が私のマンガを見てくれたら
どんなに喜んでくれるだろう。
「城みづきって、なつかしいペンネームねえ!」とか、
「いや〜ん、エッチ〜!うれし〜!」とか、
きっときっと喜んでくれるに違いない。
子供の頃、私の描いた絵に最初にペン入れしてくれたのが
彼女だったから。
そうだったよなあ…見せたいなあ…ホントに…

    お誕生日おめでとう。
    いつまでも忘れないよ。
    4月13日生まれの「あなた」の事。






彼女は時々夢に出て来てくれるのですが
いつも笑ってくれてるの
今もまだ生きていてくれてるんじゃないか?って
錯覚するくらい…